Department of Biostatistics, School of Public Health, University of Pittsburgh
今後生物統計学を履修したいと考えている若い人たち向けの米国の生物統計学コースを有する大学の紹介の第五弾は、米国ペンシルバニア州ピッツバーグにあるピッツバーグ大学公衆衛生学部です。
ピッツバーグ大学のロゴ
http://www.pitt.edu/~all171/
ピッツバーグ大学(University of Pittsburgh)は米国ペンシルベニア州ピッツバーグ市にある大学です。西ペンシルベニアでは、”Pitt” という愛称で呼ばれています。1787年にピッツバーグアカデミーにより創設され、1908年にオークランド地区に移設をすると共に現在の名称になり、私立大学でありながら指定公的研究大学として州立大学としての側面も持っています。
本校はピッツバーグの都市部に位置し、28,766人の学生(学部生、院生、研究者)が各研究施設で学び、大聖堂(Cathedral of Learning)やピッツバーグ医療センター(UPMC:University of Pittsburgh Medical Center)は全米でも名所となっています。他にもブラッドフォード校、グリーンバーグ校、ジョンズタウン校、ティトゥスビル校にもキャンパスが併設されています。
周囲には、カーネギーメロン大学、シェンリーパーク、博物館、美術館が多数あり、「治安が良く住みやすい街」としても評価が高く、医学部を有するUPMCは、アメリカ国立衛生研究所などから研究支援を受け、世界ランキング上位に入るなど世界的に有名で、世界中から医師が集まる「病院の街」でもあります。医療業界ではハーバード、東大に並ぶ有名大学だが、日本では一般的にあまり知られていない名門校の一つでもあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/
ピッツバーグ市の遠景
http: //syst.univ-brest.fr/ewili2016/
生物統計学は、公衆衛生や医療における研究のためのデータの設計、分析、解釈を含む革新的な分野です。生物統計学の専門家は、健康に影響を及ぼす要因に数学的および統計的公式を評価し適用することによって、疾病および健康リスクに関する結論に到達します。
ピッツバーグ大学公衆衛生学部の学生は、ペンシルバニア州最大の学術医療センターであるUPMCと協力し、広範な大学のコンピューティング環境にアクセスできます。厳格なコースの授業を通して、学生は公衆衛生と医療問題の背景を通じて統計的方法を包括的に理解して行くとともに、新しく革新的な方法論と分析技術を開発するために教員と協力し合います。また、バイオメディシンと公衆衛生における現在の問題と緊急の課題にこれらの方法を適用するための研究とサービスの両方に携わる機会を得ることができます。教師陣は、現在進行中の多数の研究プロジェクトを実施しており、学術雑誌に積極的に投稿しています。これらの共同研究および応用研究には以下のテーマが含まれます:
■国際的な乳がんと結腸がんの補助療法プロジェクトの8万人の患者が参加する40以上のフェーズ3臨床試験の設計と解析
■ピッツバーグ大学がん研究所の生物統計学部門の中心としての任務。
■国立労働衛生疫学センターとの共同による健康に対する職業的および環境的曝露に関連する研究のデザインおよび評価
■精神障害を治療するための臨床試験のデザインと解析
統計的方法論における現在の研究の中心分野は以下の通りです。
■生存時間解析
■欠損地を含むデータの統計解析
■ROC曲線に関する解析
■確率的モデリング
■統計的計算
■統計におけるコンピューティングなど
http: //www.mba-healthcare-management.com/best/masters-healthcare-informatics/
国際的に認知されている公衆衛生学部の生物統計学プログラムの卒業生は、需要が高く、幅広いキャリアチャンスがあります。遺伝学、ニューロイメージング、バイオインフォマティクスなどの研究分野は、新しい方法論の開発を必要とし、訓練された生物統計学者の需要を高めて来ました。生物統計家の必要性は、近年、学術、政府、および産業界のほか、民間の健康関連企業および研究組織においても増加しています。
生物統計学科は、統計学の理論と方法に焦点を当てた修士コースと博士コースの2つの学位プログラムを提供しています。
http://www.publichealth.pitt.edu/biostatistics
以下に、プログラム一覧を記載しておきます。
BIOST 2000 – TEACHING PRACTICUM
BIOST 2011 – PRINCIPLES OF STATISTICAL REASONING
BIOST 2016 – SAMPLING DESIGN AND ANALYSIS
BIOST 2021 – SPECIAL STUDIES
BIOST 2025 – BIOSTATISTICS SEMINAR
BIOST 2040 – ELEMENTS OF STOCHASTIC PROCESSES
BIOST 2041 – INTRODUCTION TO STATISTICAL METHODS 1
BIOST 2042 – INTRODUCTION TO STATISTICAL METHODS 2
BIOST 2043 – INTRODUCTION TO STATISTICAL THEORY 1
BIOST 2044 – INTRODUCTION TO STATISTICAL THEORY 2
BIOST 2046 – ANALYSIS OF COHORT STUDIES
BIOST 2049 – APPLIED REGRESSION ANALYSIS
BIOST 2051 – STATISTICAL ESTIMATION THEORY
BIOST 2052 – MULTIVARIATE ANALYSIS
BIOST 2054 – SURVIVAL ANALYSIS
BIOST 2055 – INTRODUCTORY HIGH-THROUGHPUT GENOMIC DATA ANALYSIS 1: DATA MINING AND APPLICATIONS
BIOST 2056 – INTRODUCTION TO DIAGNOSTIC TEST EVALUATION AND ROC ANALYSIS
BIOST 2058 – SCIENTIFIC COMMUNICATION SKILLS
BIOST 2061 – LIKELIHOOD THEORY AND APPLICATION
BIOST 2062 – CLINICAL TRIALS: METHODS AND PRACTICE
BIOST 2065 – ANALYSIS OF INCOMPLETE DATA
BIOST 2066 – APPLIED SURVIVAL ANALYSIS: METHODS AND PRACTICE
BIOST 2077 – SPECIAL TOPICS
BIOST 2078 – INTRODUCTION GENOMIC ANALYSIS 2: THEORY AND ALGORITHMS
BIOST 2081 – MATHEMATICAL METHODS FOR STATISTICS
BIOST 2083 – LINEAR MODELS
BIOST 2086 – APPLIED MIXED MODELS ANALYSIS
BIOST 2087 – BIOSTATISTICS CONSULTING PRACTICUM
BIOST 2093 – SAS FOR DATA MANAGEMENT AND ANALYSIS
BIOST 2094 – ADVANCED R COMPUTING
BIOST 2096 – NUMERICAL METHODS BIOSTATISTICS
BIOST 3010 – RESEARCH AND DISSERTATION PHD