今年も非常勤講師を拝命している三重大学での講義に合わせ、伊勢神宮に参詣して来ました。昨年は内宮を訪れましたので、今年は外宮(豊受大神宮)に足を延ばしました。豊受大御神は内宮の天照大御神のお食事を司る御饌都神(みけつかみ)であり、衣食住、産業の守り神としても崇敬されています(神宮司庁HPより)。内宮とは少し趣が異なる気がしますが、大きな鳥居を背にした外宮の姿は、やはり長い歴史を思い馳せる心地よい緊張感で気持ちを満たしてくれます。また、JR伊勢市駅、近鉄伊勢市駅より徒歩5分にある有名な伊勢名物「赤福」が経営している外宮前特設店で、赤福ぜんざいを賞味させて頂きました。
伊勢神宮外宮(2018年12月14日撮影)
赤福ぜんざい(株式会社赤福HPより)
伊勢神宮にお参りする前日は、午後の講義時間に合わせ、三重大学を訪問しました。講義の行われる工学部に近づくと、大きな風車が目に入ります。
三重大学の風車遠景(2018年12月13日撮影)
この風力発電用の風車は、直径34メートル、出力300キロワットの規模を誇り、実証実験を行うための大学の設備としては、日本最大のものとのことでした。その仕様は、ローターの中心までの高さが42mあり、地上から羽根の先端までの高さは58mに達し、風速が毎秒3mになると発電が行われ、毎秒15mの風で、300キロワットの発電量に達するそうです。風車のこの発電量は、一般家庭の90世帯分に相当し、三重大学は風車の世界でも日本を代表する大学となっています。
また、三重大学は『世界一の環境先進大学』を目標に掲げ、2020年までに1990年比で 30%の二酸化炭素排出量を削減することを目標にすると宣言して、全学で実行する全国初のスマートキャンパスの構築と次世代社会のエネルギー需給を見据えた革新的な省エネ技術の導入に力を入れているそうです(2009年4月1日 三重大学学長宣言)。
四日市を中心とする北部の工業地帯、津を中心とする文化・文教地帯、そして伊勢を中心とする世界有数の大観光地帯を併せ持つ三重県の将来を見据えた三重大学ならではの戦略が伺える一日でした。
それでは、学生の皆さん、今回の講義も活発な質疑応答をありがとうございました。また、次回の講義でお会いできることを楽しみにしております。
株式会社日本統計技術研究所
代表 医学博士 大槻成章